中国メディア・中国新聞社は9日、米国で中国人を侮辱する発言を放送したABCテレビに対して、中華系住民団体が現地時間9日に1万人規模のデモを実施することを明らかにしたと報じた。

 問題になったのは、10月16日に放送されたABCの深夜番組で、米国の債務問題解決策を尋ねられた5-6歳の子どもが「中国人を皆殺しにする」と回答したシーン。放送後、現地の中華系住民をはじめ視聴者から批判が殺到した。

 記事は、10月30日午後にロサンゼルスの中華系住民団体がABCオフィス前でデモを行い、番組の司会者の降板を求めたのに対して、司会者がデモ参加者の前で謝罪したことを紹介。しかし、団体側は「謝罪に誠意が感じられない」と反発したことを伝えた。

 そして、団体が大規模なデモを今月9日に実施することを5日に明らかにするとともに、団体のリーダーが8日「今回の事件の根源は、米国が永井にわたって中華系住民をべっ視してきたことにある」とコメントしたことを併せて伝えた。

 デモが予定どおり開催されれば、近年の中華系住民による抗議行動ではもっとも大規模なものとなる見込みだ。(編集担当:今関忠馬)